貯金も投資?メリット・デメリットと、賢い貯金の方法を5つご紹介します!
ねえ、貯金って必要だと思う?
貯金ちゃんとしているよ。だって将来不安だし、しっかりとお金を蓄えておかないとね!
それはいい心がけだね。それじゃあ、投資はしているかな?
投資って怖いし、元本が無くなるかもしれないからやっていないよ。
貯金をしている。と聞いた時、皆さんはどう思いますか。
お金が貯まるし、毎回通帳を見てニヤニヤしている人もいる一方で、貯金をする事なく、 収入と支出のバランスが崩れている人もいる事でしょう。
そのような人からすると、貯金している人って羨ましいですよね。
しかし、 必ずしも貯金をしておけば将来安泰か。というとそうではありません。
貯金も一つのリスクです。
そこで今回は、貯金のメリットやデメリットをお伝えしつつ、 賢い貯金術をお教えします。
お金を守る為のリテラシーを学んだら、今度は増やしていきたいですよね。
貯金とはどういうものなのかを、詳しく解説していきます。
今回こちらの、 2分ほどの記事を読んで頂く事で、貯金の賢いやり方が分かりますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
それでは、どうぞ!!
そもそも貯金とは銀行にお金を貸している!?しかも複利で運用されていた!
まず初めに貯金とは、お金を貯める行為の事ですが、ほぼ全ての皆さんは、ご自宅に貯金している事はないですよね。
おそらく、どこかの 銀行の普通預金として蓄えているかと思います。
その為、今回のテーマである 貯金=銀行預金と同意味として解説致します。
それではさっそく本題です。
皆さんは貯金や預金と聞くと、「お金を銀行に預けている」感覚に陥りがちですが、実はお金を銀行に預けているのではなく、「 銀行にお金を貸し付けている」というのが正しいです。
つまり手元のお金を投資しているのです。
銀行預金も銀行にお金を貸し付ける事で金利を受け取る事ができる側面を持ち合わせているので、広い意味では投資をしている事になります。
多くの方が、「投資なんてした事ない」と言いますが、普通預金も一種の投資なのです。
次にお金を貸し付けた時のお金の増え方をご紹介します。
お金の増え方には大きく2つ存在しています。
単利と複利です。
単利とは
単利というのは、 元本に対してのみ利子が発生する金利の事です。
例)年間利回りが5%の投資商品を100万円で5年間運用した場合(単利)
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1年目 100万円 × 1.05% = 105万円(トータル105万円)
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2年目 100万円 × 1.05% = 105万円(トータル110万円)
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3年目 100万円 × 1.05% = 105万円(トータル115万円)
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4年目 100万円 × 1.05% = 105万円(トータル120万円)
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5年目 100万円 × 1.05% = 105万円(トータル125万円)
このように単利で運用された場合、毎年5万円の利子を受け取る事ができ、最終的には125万円になる事になります。
複利とは
複利というのは、 増えた利子にも利子がつく金利の事で、雪だるま式にお金が増えていきます。
例)年間利回りが5%の投資商品を100万円で5年間運用した場合(複利)
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1年目 100万円 × 1.05% = 105万円
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2年目 105万円 × 1.05% = 110万2500円
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3年目 110万2500円 × 1.05% = 115万7625円
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4年目 115万7625円 × 1.05% = 121万5506円
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5年目 121万5506円 × 1.05% = 127万6281円
単利運用した場合、5年目に手元に残る資金が125万円に対し、複利運用した場合は、127万6000円と資本を大きく伸ばす事ができますね。
このように 資金を増やす為には、複利で運用する方が良いわけです。
では、銀行預金の仕組みを見てみましょう。
なんと、 預金は複利運用なのです!!
1974年のゆうちょ銀行の定期預金は驚異の7.5%
仮に100万円を10年間ただ預けていただけでどうなるかというと、このようになります。(※税金や金利の変動など一切除外しております)
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1年目 100万円 × 1.075% = 107万5000円
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2年目 107万5000円 × 1.075% = 115万5625円
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3年目 115万5625円 × 1.075% = 124万2296円
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4年目 124万2296円 × 1.075% = 133万5469円
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5年目 133万5469円 × 1.075% = 143万5629円
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6年目 143万5629円 × 1.075% = 154万3301円
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7年目 154万3301円 × 1.075% = 165万9048円
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8年目 165万9048円 × 1.075% = 178万3477円
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9年目 178万3477円 × 1.075% = 191万7238円
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10年目 191万7238円 × 1.075% = 206万1030円
なんと10年間預金を寝かせておくだけで倍以上の206万円!!
これだったら、株式投資や、債券などに投資するよりも堅実で、確実な投資対象と言えるでしょうね。
このように 預金が投資対象となっていた時代は確かに存在していたのです。
ちなみに平成元年(1989年~90年)でも6.08%ありました。
当時であれば貯金をしっかりしておくだけで、資産を大きく増やす事ができますね。
貯金をする事のメリット
銀行は複利で運用してくれる、投資商品だという事が分かって頂けたところで、次に貯金をする事のメリットを紹介します。
急な出費に対応する事ができる
貯金の最大のメリットは、好きな時に貯金を取り出す事ができる点にあります。
例えば、
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日常使用する家電製品が破損した
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急な冠婚葬祭が入った
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事故をしてしまい急な修理費や治療費が発生した
このような場合であっても、蓄えていた資金を取り出す事が簡単にできます。
生活をしていく上で 突如発生する資金に備えるという点では、貯金は重要です。
低リスクで将来必要な資金を確保する事ができる
貯金も投資であるという点からすると、当然リスクが存在します。
株式投資や債券に比べるとリスクがかなり低い為、将来予想できる資本金が分かる点はメリットです。
例)毎月2万円を10年間貯金で積み立てた場合、
このように将来的に絶対必要な資金が分かる場合は、貯金で蓄える事もオススメです。
例えば 子供の学費というのは、大きなリスクにさらす事ができないものですので、こういう資金を調達する為には、貯金は有効です。
しっかりと積み立てる事で、目に見えて資金が増える事が実感できる
お金に余裕が生まれてくると、心にも余裕が生まれてきます。
貯金を確実に実施していくと、通帳残高が増えるなど、目に見えて資産の増加を確認できるという点ではメリットと言えます。
貯金をする事のデメリット
今までの話を聞く限りでは、貯金は良い事のように感じますが、果たして本当にそうでしょうか。
皆さんの資本は本当に増えていますか。
今度は、貯金をする事のデメリットを紹介します。
複利で運用しているのにも関わらずお金が増えない
先ほどお伝えしたように 複利で運用すると、資金が雪だるま式に増えるとお伝えしました。
そして複利で運用してくれる投資商品に預金が存在しています。
なんとその金利は、 0.001%!
低い。あまりにも低すぎます。
1970年代の定期預金は、10年で資産が倍になっていましたね。
現在の普通預金で100万円を預けると、なんと10年後に100万100円になっています。
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1974年 100万円 ⇒ 206万円 (定期預金)
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2020年 100万円 ⇒ 100万100円(普通預金)
これが超低金利時代の銀行預金なのです。
しかも皆さん、引き出す時に何を取られていますか。振り込む時に何を取られていますか。
手数料を取られていますよね。1回に数百円くらい取られていると思います。
10年間コツコツ増やして得た100円が手数料として一瞬で無くなるという事ですね。
つまり手数料分だけ損している事になります。
投資できる機会を失っている(機会損失)
この貯金を投資に回していたらどうなるでしょう。
株式投資における年間利回りは4~6%ほど狙えると言われています。
仮に5%で運用できた場合(税金は除きます)
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1年目 100万円 × 1.05% = 105万円
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2年目 105万円 × 1.05% = 110万2500円
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3年目 110万2500円 × 1.05% = 115万7625円
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4年目 115万7625円 × 1.05% = 121万5506円
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5年目 121万5506円 × 1.05% = 127万6281円
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6年目 127万6281円 × 1.05% = 134万95円
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7年目 134万95円 × 1.05% = 140万7099円
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8年目 140万7099円 × 1.05% = 147万7454円
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9年目 147万7454円 × 1.05% = 155万1327円
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10年目 155万1327円 × 1.05% = 162万8893円
このように10年間で62万円もの資産を増やす事が可能となります。
預金をしている場合は100万100円にしかなりません。
投資というのは長年月を味方につける事で資本を雪だるま式に増やす事が可能なのです。
今この時にも投資ができる機会を失っていると認識するとデメリットになりますね。
インフレに全く対応できない
インフレというのは、 モノの価値が上昇して、お金の価値が低下する状態の事を言います。
例えばリンゴが1個100円だったのに対し、インフレになると、1個1000円。
こんな状態になるのです。
預金の場合、手元の資金を増やす効果はない為、10年後も20年後も100万円は100万円のまま変わらないでしょう。
しかし、100万円で買えるものが無くなる為、お金の価値が無くなる事になります。
貯金だけしている人は、このインフレが一番大きなリスクと言えます。
貯金はリスクがない!?銀行が倒産したらどうなる?
預金をしていると、インフレによるお金の価値が下がるリスクがあるとお伝えしました。
他にも 銀行が倒産するリスクも存在しています。
万が一銀行などの金融機関が破綻しても、預金保険制度(ペイオフ)がある為、預金を保護してくれます。
しかし、その保護してくれる限度額が、 元本1000万円とその利息分です。
つまり 1000万円以上の資金を一つの銀行に預けているのは、リスクなのです。
賢い貯金の方法
貯金のお話を色々聞いたけど、これからはどうすれば良いのかしら
大丈夫!賢い貯金の方法を教えてあげるね
貯金ができないのは、収支のバランスが崩れているから
まず初めに、貯金ができないという方は収支のバランスが崩れている場合があります。
毎月いくら使っているのか、そこから削減できる箇所が無いかを検討する事が先です。
お金を増やす為には、まず支出を把握する事が先決。
固定費の削減ができる場合は、どんどん減らしていきましょう。
特にマネーリテラシーが乏しいと、貯金も投資もうまくいきません。
事前にリテラシーを学ぶ事をお勧めします。
貯金をするなら、給料を先取りで別口座に蓄える
貯金をする際は、 日常生活で使用するお金が入っている口座と、貯金専用の口座を分けて使用しましょう。
こうする事で、貯金を切り崩さずしっかりと蓄える事ができます。
また、毎月積み立てる場合は、給料が振り込まれたら 先取りで別口座に移します。
先取り貯金をする事で、残った額の中で生活するマインドが養われます。
貯金専用の口座は、地方銀行よりも金利の高い銀行を選ぶようにすると、資本を増やしていく事が可能です。(少しですが)
オススメなのは、楽天銀行です。
マネーブリッジにより楽天証券と連携させるだけで、 金利が0.1%になります。
なんと100倍!
ネット銀行になりますので、回数制限はありますが、各種手数料も無料になる為、お得です。
給料の10分の1~2を貯金する
給料を先取りする額ですが、収入の10%~20%程度をコツコツと貯めるようにしましょう。
多く貯める事は良いのですが、日々の生活レベルをあまり下げすぎるのも良くありません。
バランスを見て、余裕がありそうなら10%から徐々に上げていくようにしましょう。
生活防衛資金を貯める事を意識する
生活防錆資金とは、万が一の際に生活を維持する為に必要な資金の事です。
たとえ働いていても、事故や入院など予測する事はできません。
その際に、生活が維持できる資金は、貯金のようにする引き出せるところに保管するのが得策です。
具体的な数値でお伝えすると、 収入の3~6カ月分は貯金で蓄えておく事が必要です。
例)収入が30万円の場合、
場合によっては収入が変動する方もいらっしゃるかと思います。
その場合は 支出の6カ月分は蓄えておきましょう。
また、それ以上の貯金がある分には良いのですが、 過度な貯金は機会損失やインフレのリスクが伴う事も理解しておきましょう。
生活防衛資金を確保できたら、それ以上は投資で増やす
支出を把握し、生活防衛資金を確保できた方は、それ以上の貯金は必要ありません。
ここからはいよいよ 株や債券といったリターンを得られる投資商品を購入していき、資本の最大化を狙うようにしましょう。
私が失敗したのは、しっかりとした手順を踏まずして、いきなり投資に手を出した為でした。
あなたには私と同じような失敗をしてほしくない。
生活防衛資金を確保し、余裕資金の中で投資にチャレンジしてください。
まとめ
いかがでしたか。
貯金とは何なのか、メリットやデメリットはあるのか。
今の皆さんならお分かりいただけたのではないでしょうか。
そして賢い貯金の方法もお伝えしました。
これから人生100年時代に突入するにあたり、お金は必要です。
貯金だけする事も一つのリスクだという事を理解し、お金について勉強していきましょう。
これからもお金に関する様々な情報を発信していきます。
どうぞお楽しみに。
あなたの人生をより豊かに。
それでは、こーへいでした。