貯蓄型?掛け捨て型?あなたはどっち?私が貯蓄型保険を辞めた3つの理由
生活が多少きつくても万が一の為に保険には入っとく必要があるよね。
保険は確かに万が一の際に役立つけど、、、保険貧乏って言葉もあるくらいだし、本当に必要なのかを見つめなおす事も必要かな。
そうだね。せっかく払っている保険なら、お金が返ってくるやつが良いよね。
それは貯蓄型の保険の事だね。でも同じ補償内容が同じだった場合は、多くの保険料を払うことになるよ。それに引き換え、掛け捨て型の保険もあるから、違いをしっかりと確認してみよう。
お金と保険の関係。
意外と意識している方は少ないのではないでしょうか。
以前の私もそうでしたが、保険は必要なんだけど損はしたくない。
せっかくなら払ったお金が戻ってきてほしい。
こんな事を思いながら、保険を選んでいました。
それでも多くの保険商品の中から自分に合ったものを選ぶ事は難しく、 保険の窓口で相談した経験があります。
しかしこの選択は必ずしも正解だったかというと、そうでは無いと思えるようになりました。
マネーリテラシーを身に付け、収入と支出の管理ができるようになった時に初めて、保険に対して違和感を覚えたのです。
あなたもこの記事を読んで今一度見つめ直してほしい。
そんな誰もが一つは入っているであろう保険のお話と、 私が貯蓄型保険を辞めた理由をご紹介します。
この3分ほどの記事を読んで頂けると、保険についてだけでなく、貯蓄や投資との関連性も見えてきます。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
それでは、どうぞ!
生命保険は貯蓄型と掛け捨て型がある
そもそも保険というのは、同じようなリスクに不安を抱いている人が、保険料を出し合い、万が一リスクを被ってしまった人に対して救済をする制度です。
一人はみんなの為に。みんなは一人の為に。
まさにこれが保険の考え方です。
そしてリスクには様々な種類があります。
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自動車に乗っていると事故を起こすかもしれない
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家に住んでいると火事になるかもしれない
このように保険というのは、かもしれない事に対して備える商品です。
自動事故に対しては「 自動車保険」、家に対しては「 火災保険や地震保険」が該当します。
では、生命保険はいったい何に備えているのでしょうか。
これは大きく分けて4つに分類できます。
これらの生命保険を見ると、満期を迎えたタイミングでお金が入る商品や、解約した場合にお金が返ってくる商品が存在するのです。
これらを積み立て型の保険と呼んでいます。
逆に被害に遭わない場合は一切お金が支払われないものが掛け捨て型の保険です。
貯蓄型の保険とは
保険というのは、リスクに備えて万が一被害に遭った場合に保障を受ける事ですが、生命保険の中には、満期を迎えたタイミングで「 満期保険金」を受け取れたり、解約したタイミングで「 解約返戻金」を受け取れたりする事ができる商品が存在します。
これらは将来に向けて貯蓄性がある事から、 一種の資産設計と捉えて「貯蓄型保険」と呼ばれています。
保険としては、 終身保険や、学資保険、個人年金保険などが該当します。
貯蓄型保険のメリット
この貯蓄型保険の最大の特徴は、支払った保険料が掛け捨てではない。という事です。
火災保険や自動車保険というのは、支払ったお金が返ってくる事は基本的にありません。
他にも、将来戻ってくる額がおおよそ見込める事から、資産を形成できるという点も挙げられます。
中には、保険料の一部を運用し、リターンを得るという、保険でありながら投資ができる商品もあったりします。
貯蓄型保険のデメリット
この貯蓄型には大きなデメリットが存在します。
それは 保険料が高くなりやすい事です。
同じ保障内容だった場合、掛け捨て型よりも保険料が高いです。
他にも解約返戻金ですが、解約する次期が早くなればなるほど受け取る事のできる金額が低くなります。
場合によっては受け取れない事もあります。
これは私の例ですが、26歳の時に積み立て型の保険に入り、31歳で解約した時の、掛けた保険料と受け取った解約返戻金になります。
月々の保険料:約7800円
- 7800円 × 12カ月 × 5年 = 46万8000円
- 解約返戻金 = 約8万円
このように掛けた保険料約47万円に対して、戻ってきた金額が約8万円とかなり低いです。
契約から解約までの期間が長くなればなるほど、返戻金が増えますが、長期にわたり保険料の支払いが可能かどうかも考慮したいところですね。
掛け捨て型保険とは
積み立て型の保険とは異なり、保険満期や解約時にお金が返ってこないタイプの保険です。
保険のあるべき本来の姿と言えます。
保険は、リスクに対してみんなでお金を出し合う制度ですから。
生命保険の中でお伝えすると、定期保険や、医療保険、がん保険などが該当します。
掛け捨て型保険のメリット
恐れるリスクに対してのみに保険料を支払う為、 支払う料金が安いのがメリットです。
料金が安く抑えられる為、一家の大黒柱など収入が減っては生活に困窮するような場合は、多くの死亡保険を掛ける事ができるなどのメリットにもつながります。
同じ保障内容でも保険料に大きな違いが出てきます。
掛け捨て型保険のデメリット
貯蓄型と異なり、満期になっても払い込んだお金が戻る事はありません。
また、死亡保障なども一生涯続くわけではなく、期間が定まっており、保険期間が終了したら、その後万が一の事があっても保障される事がありません。
私が貯蓄型保険を辞めた3つの理由
保険と聞くと良く分からない。
保険のプロにおまかせ。
このように考えているあなたは、実は必要以上の保険料を払っている可能性があります。
実際に私がそうでした。
貯蓄型の保険は、将来にかけたお金が返ってくる。そして万が一の時にも保障される。
おかしいと思いませんか。
私は様々な理由から貯蓄型の保険を辞めました。
その理由を3つご紹介します。
そもそも保険として成立しているのか
お金に関する勉強を始めて、最初に気になったのが、 そもそも積み立て型は保険として成立しているのか。という疑問です。
保険というのは先ほどもご紹介した通り、同じようなリスクに不安を抱いている人が、保険料を出し合い、万が一リスクを被ってしまった人に対して救済をする制度です。
一人はみんなの為に。みんなは一人の為に。
まさにこれが保険の考え方です。
自動車事故は全員に起こる事はない。
だけど、自分に起こったら困るから、保険に入っておく。
火災は、全員に起こる事はない。
だけど、自分に起こったら困るから、保険に入っておく。
これが保険としてあるべき姿です。
では生命保険はどうでしょう。
死亡保険の場合は、「死ぬかもしれない。」というリスクに備えて保険に加入しています。
しかしよく考えてみると、人はいつか死にます。
それに対する保険とはどういうことなのでしょう。
しかも払い込んだお金が返ってくる。
これは 保険でありながら、貯金でも投資でもあるというのが、おかしい事に気づくと思います。
保険料金の内訳が不明確な事が多い
では、保険でもあり投資でもあるならば、その内訳はどうでしょうか。
例えば、7800円の保険料の内、3000円が保険で使用される部分で、残り4800円が投資に回される資金としているならばわかります。
しかし ほとんどの商品で、内訳が明記されている事はありません。
つまり、あなたが支払っている保険料がどのように運用されているか分からないのです。
運用利回りが低すぎる
学資保険の例でみてみると、保険満期時に受け取る事ができる満期保険金は、 多くても掛けた資金の5%程度です。
学資保険の場合、その多くは大学資金に焦点を当てる事が多い為、0歳から18歳まで積み立てたものとして、300万円貯めようと思うと、
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13000円 × 12カ月 × 18年 =280万8000円
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280万8000円 × 1.05% =294万8400円
このように月々13000円ほどの保険料が必要となります。
ではこれを単純にインデックスファンドやETFで運用するとどうなるでしょう。
仮に年利4%で運用できた場合、このように資産額が増加していきます。
月々の資金は13000円で1年間で15万6000円を積み立てた場合ですが、保険と比べ物にならないほど上昇する可能性があるという事が分かりますね。
私が実践している運用方法
お金を増やしていく為に大事な事は、 収入を増やす事よりも支出を減らす事にあります。
そして支出を減らす際に重要なポイントは無理せず続ける事ができる事です。
保険やスマホ料金の見直しなどは、一回の手間はあるものの、その後は普段と同じような生活をしていても日々の支出をカットしてくれます。
貯蓄と保険と投資は分けて考える
まず初めに見つめ直したポイントは、貯蓄と、保険、そして投資がごっちゃになっていないのかという点です。
以前私が加入していた月々約7800円の生命保険は、生命保険であり、貯蓄型で解約返戻金がありました。
さらに解約返戻金が資産運用に充てられており、その時の株価や債券の金利で解約返戻金の額が変動するタイプでした。
まさに窓口でも言われたのが「 貯蓄性があって将来お金が返ってきますよ。しかも場合によっては多く返ってきます。」というセールストーク。
こうやって聞くとお得に思えてしまいますよね。
「掛け捨ては返ってきません。」という事も言われました。
ただ全てがごちゃ混ぜになっていると、内訳や中身が分からなくなります。
そこで私はシンプルに分けるべきと思い実践しました。
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お金を貯めたいなら、貯金をすれば良い。
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リスクに備えたいなら、必要な保険に加入すれば良い。
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そしてお金を増やしたいなら、投資をすれば良い。
このように必要としている目的別で最良の選択をする事こそが大事です。
保険の必要性を把握しピンポイントで保障する
シンプルにすると選ぶべき保険は 掛け捨て型一択になります。
そうする事で、月々の保険料が安く抑えられます。
きっちり保険という役割のみを全うしてもらう事で、 浮いた資金を貯金や投資に回す事ができます。
そして重要なのが、自分が必要としている保障に見合った保険に加入する事が大切です。
生命保険の例ですが、私の場合、家族がいて妻と2人の娘がいます。
万が一私の身に何かあった場合、今のままでは家族に大きな負担を残す事になります。
そこで、死亡保険を掛け捨てで加入しています。
ただ、 長期間の掛け捨てではなく、子供たちが独り立ちするまでの間が手厚く保障されるように必要最低限の保険を組み合わせています。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、保険の掛け捨て型、貯蓄型を通して、お金の話をさせて頂きました。
要点をまとめると、
- 貯蓄型:満期保険金や、解約返戻金を受け取れる
保険料が高く、保険料の内訳が分かりにくい、利回りが悪い
- 掛け捨て型:純粋な保険料のみで安い
リスクに遭わなければお金がもらえる事はない
- 貯蓄と保険と投資は分けて考える
このようになります。
保険は加入すると月々固定の支出が発生していきます。
あなたの加入しているその保険、大丈夫ですか。
大事なのは自分で考える事です。
私は考えました。
あなたも考えてみましょう。
中には多くの保険料を支払っているから、もったいないと思っている方がいるかもしれません。
しかし、 そのまま支出を出し続ける事こそがもったいない事なのかもしれません。
サンクコスト(埋没したコスト)を支払ってでも、将来の為に今の内から保険を見直してみてはいかがでしょうか。
支出を抑える事で、その額を投資に回す。
お金に働いてもらう事こそが、より豊かな生活を送るうえで大切ですよ。
あなたの人生をより豊かに。
それでは、こーへいでした。