FX初心者に向けて!注文方法6パターンと便利な機能をご紹介します
FXを始めてみたけど、どうやって注文すれば良いのかな。
注文の特徴から、大きく6パターンの注文方法があるんだよ。
そんなに多いんだ。
他にも便利な機能もあるから紹介するね。
FXは、証拠金で取引をする差金決済取引です。
株などの現物取引とは違って、売りからも注文できるという特徴を持っています。
そしてFXには、 基本的な3つの注文方法から、それを応用した3つの注文方法があります。
FX取引では、特に基本的な注文方法が重要となりますので、それぞれのメリットやデメリットも含めてよく理解しておきましょう。
また基本的な3つの注文方法を応用したIFD、OCO、IFOは、より快適にFXトレードを行えるツールとなる為、基本的な注文方法をマスターした後、組み合わせて使っていく事をオススメします。
今回の記事は3分ほどで読めますのでぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
それでは、どうぞ!
FXで注文する基本的な3つの注文方法!
Csaba NagyによるPixabayからの画像
FXで建玉を保有したり、保有している建玉を売却したりする為には、注文が必要です。
この注文方法の中で最も基本的な3つを解説していきます。
FXは買いでも売りでもエントリーできるから、買建玉を「 ロングポジション」、売建玉を「 ショートポジション」って言ったりするよ。
成行き注文(マーケット注文)
成行き注文とは、 他の注文と違って価格を指定せずにすぐに注文を成立させたい時に使う注文方法です。
言い換えると、いくらでも良いから「買いたい」「売りたい」時に使う注文方法だと覚えておきましょう。
基本的には、為替レート上に表示されている2WAYプライスの価格で約定されますが、まれに 注文した(注文ボタンを押した)時の為替レートと、約定した時の為替レートに差が生じる事があります。
これをスリッページと言います。
為替レートが急変している状況や、市場参加者が少なく売買が頻繁に行われていない時に生じる事があります。
これはなぜかというと、成行き注文を出している間にも為替は常に変動している為です。
ただよほどの急変動が起きない限りは、大きなスリッページは生じる事はありません。
成行き注文を出した後は、いくらで約定したのかをチェックしておきましょう。
約定とは、株式取引やFX取引などにおいて売買が成立する事です。
指値注文
指値注文とは、 取引したい 為替レートをあらかじめ指定して注文する方法です。
指値注文の特徴は、自分にとって有利なレートで取引したい時に用います。
「〇〇円以下になったら買う」
「〇〇円以上になったら売る」
例えば、上昇トレンドのドル/円の為替レートが100円の時に、99.5円で指値注文をした場合、すぐには約定しません。
為替レートが下がっていき99.5円になった時に約定します。
価格が安くなって買う事ができた為、自分にとって有利なレートで取引できた事になります。
その後、101.5円で売りの指値注文をした場合、為替レートが101.5円になったら決済されます。
このように 指値注文は、エントリーの場合は、押し目買いや戻り売りの際に有効な注文であり、決済の時は、利益確定として使用します。
指値注文は自分に有利なレートで取引できる反面、狙ったレートに到達しなかった場合は約定されない為、エントリーできなかったり利益を確定できなかったりします。
逆指値注文(ストップ注文)
逆指値注文は、 指値注文と同じように取引したい為替レートをあらかじめ指定して注文する方法です。
しかし、逆指値注文の特徴は、自分にとって不利なレートで取引したい時に用います。
「〇〇円以上になったら買う」
「〇〇円以下になったら売る」
例えば、レンジ相場を形成しているドル/円の為替レートで、レンジの底値付近でロングポジションを保有する事ができたとしましょう。
このままレートが上がってくれたら、利益を上げる事ができますが、レンジ相場を下にブレイクアウトした場合、損が拡大していく事になります。
そこで、98.5円以下になったら売るという逆指値注文を入れておきます。
こうする事で、 自ら損益を前もって確定させておく事ができます。
これをストップロスと言います。
ストップロスとは、 ある特定の価格に達したときにポジションを決済するために発注する注文 の事です。ストップロス注文は、FXトレードにおいて、トレーダーの損失を最大限減らすために開発された手法なんです。
また、100.5円以上になったら買うという逆指値注文を入れておく事で、レンジ相場を上にブレイクアウトした時に上昇トレンドに素早く乗る事ができます。
基本的な注文(成行き、指値、逆指値)を応用した3つの注文方法!
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
成行き注文、指値注文、逆指値注文が理解できたら、それを応用した注文方法も抑えておきましょう。
これらの注文方法は、どれも便利で使い勝手が良いです。
IFD(If Done)注文
IFD(イフダン)注文は、 新規注文の価格と決済注文の価格を同時に指定できる注文方法です。
一度注文を入れると、エントリーから決済までを自動で行ってくれます。
しかし、一つの注文に対して一つの決済になる為、利益確定用の注文(指値注文)か、ストップロス用の注文(逆指値注文)のどちらかしか選べません。
この場合、最初のIFD注文については、エントリーから決済まで完結します。
しかしその後は、レンジ相場を上にブレイクアウトした事により、99円という為替レートになりませんでした。
この時は決済しない為、 含み損が拡大していく事になります。
OCO(One Cancels the Other)注文
OCO(オーシーオー)注文は、 保有しているポジションに対し、利益確定とストップロスの価格を同時に指定できる注文方法です。
この注文方法を行う事で、決済を完全に自動化できます。
この場合、99円で保有しているロングポジションに対して、100円になったら利益を確定させる為の指値注文と、98円になったらストップロスをする為の逆指値注文を同時に出しています。
レンジ相場内だった為、99円付近で跳ね返り、100円にタッチした為、利益が出ました。
では後半はどうでしょう。
レンジ相場の上限付近である100円付近でショートポジションを保有しました。
同じようにOCO注文で、利益確定の指値注文と、ストップロスの逆指値注文を同時に出しています。
その後、レンジ相場を上にブレイクアウトして上昇していきましたが、 ストップロスのおかげで、損失が拡大する前に損を確定させる為の決済ができています。
IFO(If Done One Cancels the Other)注文
IFO(イフダンオーシーオー)注文は、 先ほどのIFD注文とOCO注文をさらに組み合わせた注文方法です。
新規注文の価格と、利益確定の為の決済価格、さらにストップロスの為の決済価格を同時に指定できる注文方法です。
また新規注文が約定しない限りは、決済の注文が発動しないようになっています。
取引の自動化と、利益確定および損切りを一度に行えるので、IFD注文のデメリットを補う事ができます。
FXの注文で便利な機能
Boonmachai MingkhwunによるPixabayからの画像
FXにおける注文方法は他にもいくつかあります。
しかし今からご紹介する機能は、証券会社によっては、使える、使えないと分かれます。
よってあなたが開設している証券会社で確認してみましょう。
トレール注文
逆指値注文で設定したレートをチャートの値動きにあわせて自動で修正してくれる注文方法です。
為替の動きに連動して逆指値の価格も動くため、損失リスクをコントロールしながら取引できる仕組みになっています。
このような上昇トレンドの時に100.3円でロングポジションを保有しています。
この時にトレール幅0.5円でストップロスを置きます。
トレール注文をする事によって、為替レートの上昇に併せて、このストップロスの値も追従して上昇していきます。
一度上がった逆指値の値は、その後下がる事が無い為、トレール幅が無くなった、102.9円で決済されました。
このようにトレール注文では、相場が狙い通りの一方向に動く局面では、相場が反転して逆指値に引っかかるまで利益を追求しやすいといった特徴があります。
ストリーミング注文やスピード注文
成行き注文時にあらかじめ許容できるスリッページを設定する事で、値動き次第では約定しないようにするのがストリーミング注文です。
また、相場のその時々でワンタップで即座に注文できるのがスピード注文です。
どちらも成行き注文の一種と考えてもらえれば良いです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、FX初心者に向けて各注文方法をご紹介しました。
IFD(If Done)注文
OCO(One Cancels the Other)注文
IFO(If Done One Cancels the Other)注文
その時々で使える場面が異なりますので、しっかりと理解し、的確にトレードしていきましょう。
そしてまず覚えてほしいのは、逆指値注文です。
決済の為の逆指値注文は、自ら損を確定させる為の注文ですが、これを しっかりと置く事でリスクをコントロールする事ができます。
資金を飛ばすような方は、この逆指値注文を置いていない方です。
FXは急激な為替変動が起こる事もありますので、ポジションを持ったら、必ずストップロスを置くようにしてくださいね。
そうする事で適切なリスクの中でトレードできるようになりますよ。
Free-PhotosによるPixabayからの画像
あなたの人生をより豊かに
それでは、こーへいでした。