FXでドル/円を買う、売るとはどういう事?初心者に向けてお答えします
FXの仕組みがよく分からない方
なんとなくFXを始めてみた初心者の方
FXで買ったり、売ったりするけど、実際どういう意味かよく分からない。
手元のお金がどのように動いているかを見てるわけじゃないから、難しいよね。
FXとは、外国為替証拠金取引の事です。
通貨を買ったり、売ったりする事で、その差額が利益や損益になる投資になります。
通貨というと、日本の場合は「円」ですが、アメリカの場合は「ドル」ですよね。
FXは2WAYプライスで表示されている為、「ドル/円」の取り引きをしようとした時に、このような疑問を持つ方がいます。
ドル/円を買うとはどういう事なの?
ドル/円を売るとはどういう事なの?
そこで今回は、FXを始めるにあたって重要な「買う」「売る」とは、いったいどのような取り引きをしているのかを解説していきます。
この記事は2分ほどでサクサク読めます。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
それでは、どうぞ!
そもそも2WAYプライスって何?
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
ちょっと待って!そもそも2WAYプライスって?
FXでは「2WAY(ツーウェイ)プライス表示」が基本です。
これは外貨を取引する際の、 売値と買値の2つのレートを同時に表示させている事を意味しています。
上のレートは、世界で一番多くの取り引きが行われている「ユーロ/ドル」の為替レートになります。
このように取り引きツールには必ず、売値と買値が表示されています。
これが2WAYプライス表示です。
この場合、ユーロ/ドルを買おうとした場合、1.20895ドルで買う事ができ、逆に売ろうとした場合は、1.20891ドルで売る事ができます。
なぜこの2WAYプライス表示になったのかというと、証券会社による不当な為替レートを防止する為です。
為替レートというのは世界共通ではなく、実は証券会社によって違いがあります。
もしここで証券会社が買値だけを表示させていたらどうでしょうか。
悪徳業者の場合、 インターバンク市場で取り引きされている価格よりも、高い値段で設定していたとしても顧客には分かりません。
しかし、売値も同時に表示しないといけなくなると、インターバンク市場で取り引きされている価格よりも、高値もしくは安値に設定しにくくなります。
この差が広いほど、 顧客は利益を上げにくくなり、その証券会社では取り引きしなくなるからです。
ちなみにこの買値と売値の差をスプレッドと言います。
スプレッドは証券会社によって多少の違いがあり、スプレッドが小さいほど、利益が上げやすいです。
金融機関や証券会社などの限定された市場参加者のみが取り引きを行う市場です。
為替のインターバンク市場は、世界中の金融機関が24時間やり取りしている為、「眠らない市場」と呼ばれています。
通貨ペアの取り引きで行われている事
Gerd AltmannによるPixabayからの画像
FXでは、不正防止の目的で2WAYプライス表示を採用している事が分かりました。
そして私たちは、証券会社が提示している買値で「買い」売値で「売り」をします。
買うとはどういう事なのか。
売るとはどういう事なのか。
ここでは、私たち日本人にとって分かりやすいように「ドル/円」の通貨ペアを使って、具体的に説明していきます。
「ドル/円」を買うとは
FXでは、取り引きや会話の中で「ドル円を買う」といったワードが飛び交う事があります。
これはどういう事なのかというと、「 ドルという通貨を円という通貨を使って買う」という意味になります。
数字をつけてもう少し具体的に見てみましょう。
上の為替レートの場合「1ドル買う為には、104.600円が必要」という意味です。
つまりドル/円を買うとは、 円を売ってドルを買うという事です。
ユーロ/ドルを買う場合は、ドルを売ってユーロを買うという意味になります。
このように為替レートでは「左側にくる通貨を取引する為に、右側の通貨がいくら必要か」が表示されているのです。
その為、 左側にくる通貨を「取引通貨」、右側にくる通貨を「決済通貨」と呼びます。
「ドル/円」を売るとは
次に「ドル円を売る」とはどういう事なのかというと、「 ドルという通貨を円という通貨を使って売る」という意味です。
売りになると、途端に分かりにくいですよね。
こちらも数字で見てみましょう。
上の為替レートの場合、「1ドル売る為には、104.599円が必要」という意味です。
つまりドル/円を売るとは、 円を買ってドルを売るという事です。
実際の取引額はこんなにも凄かった!?
Andreas LischkaによるPixabayからの画像
ここまでは、為替レートと買う事、売る事について説明しました。
次は、実際の通貨ペアで取り引きされている金額を考えてみましょう。
日本の証券会社でFXの通貨ペアを一覧で比較してみると、多くの証券会社で1万通貨単位の取り引きを採用しています。
中には1000通貨単位での取り引きもありますが、一般的にはFXの取り引きは1万通貨であるという事は知っておきましょう。
FXをおこなう時の取り引き数量の事です。
証券会社によって1ロットが1万通貨の場合や、1ロットが1000通貨の場合があります。
自分がどれだけの通貨を取り引きしているのかは、ロット数を見る事になりますので知っておきましょう。
ちなみにSBIネオモバイル証券では、 Tポイントからでも投資ができスプレッドも小さく設定されています。
少額から始めたい方にはオススメです。
1万通貨取引の場合はこうなる
FX取引でオーソドックスな1万通貨単位での取り引きですが、実際にはどれだけの取引額になっているかを確認してみましょう。
上の為替レートの場合に、買うとどうなるでしょう。
1ドルが104.600円という事は、 1万ドルは104万6000円になります。
(104.600円×1万ドル)
つまり、1万ドルを買う為には104万6000円という大金を売る(支払う)必要があるのです。
1000通貨取引の場合はこうなる
104万円という大金。
さすがに額が大きいですよね。
そこで、1000通貨単位での取引ではどうでしょうか。
為替レートが先ほどと同じであると考えるならば、 1000ドルを買う為には10万4600円を売る(支払う)必要があります。
先ほどの10分の1での取引となる為、支払うお金も10分の1です。
FXではこのように、 取引単位が小さいほど、ロット数が小さいほど、少額で運用している事になります。
取引額の資金が無いのに売買ができるのはなぜ?
実際の取り引きでは、大金が必要であるにもかかわらず、104万円も準備していないという方もいらっしゃるかと思います。
なぜ売買ができているのでしょう。
その理由は、 FX最大の魅力であるレバレッジがあるからです。
日本の証券会社の場合、レバレッジを最大25倍までかける事ができます。
再度、上の為替レートで考えてみましょう。
1ロットが1万通貨の場合、ドル/円を1ロット保有する為に必要な金額はこうなります。
104.600 × 1万通貨 ÷ 25 = 41840円
このように、 為替レートが上記の時に必要な金額は、約4万円です。
このレバレッジがあるおかげで、FXは少額から始める事ができるのです。
しかし、たった4万円しか準備していないと、レバレッジは最大でかかっている状態となり、かなりのハイリスクと言わざるを得ません。
最悪の場合、ロスカットになってしまう事もありますので、準備する資金(証拠金)は取り引きをする金額に対して、余裕をもつようにしましょうね。
ちなみに1000通貨の場合は、約4000円から始める事ができます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は初心者に向けて、FXにおいて「買う」とは、「売る」とはどういう事なのかについて説明しました。
ドルという通貨を円という通貨を使って買う事
円を売ってドルを買う事
ドルという通貨を円という通貨を使って売る事
円を買ってドルを売る事
特に「売る」という事は、手元にドルもない状態でどうなっているの?と難しく思えますが、FXではここが基礎になりますので、しっかりと身に付けましょう。
また売りからもエントリーできるというのは、証拠金取引であるFXの魅力になります。
まずは少額から、FXを始めてみませんか?
初心者向けに正しいトレード手法もご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
あなたの人生をより豊かに
それでは、こーへいでした。