サラリーマン向け!年末調整の仕組みと所得税の控除を解説
今年も年末調整の季節。書類を書くの大変だし、そのまましちゃおうかな。
それは危険ですね。必要事項を書かなかった事で節税できない事はまだしも、場合によっては脱税になる場合があるよ。
そうなの?毎月お給料から天引きされているから大丈夫なんじゃないの?
会社が把握できない所得もあるからね。
将来より豊かに生活するには、マネーリテラシーが必要不可欠です。
ただ現状としては、まだまだ知識が浅い人も多いでしょう。
特に 税金関係となると、わけが分からない人も多いかもしれません。
何も分からないから、会社にお任せ!
それでは、取り戻せる税金があったとしても、手元に戻ってはこず損をするどころか、もしかすると 申告を怠った為に脱税となる事だってあるのです。
特に最近では副業を解禁する会社も多くある中で、 会社員一人一人の、税金に関する知識アップも必要となってきています。
そこで今回は、年末調整は何の為に必要なのか。
所得税の仕組みとともに解説していきます。
今回の2分ほどの記事を読む事で分かるようになります。
所得税に関しては気になる人も多いと思いますので、2記事に渡って解説します。
次回は、 サラリーマンであっても確定申告が必要な場合を具体的に紹介します。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
それでは、どうぞ!!
所得税のお話
年末調整とはいったい何なのか、確定申告とは何なのか。
こういった話が年末になるとよく飛び交うようになりますが、これらはどちらも 所得税に関してのお話をとなります。
ちなみに確定申告は、住民税の確定申告も存在していますが、ほとんどの会話では、所得税に関する内容ですので、ここで言う確定申告は、所得税の確定申告の事で説明していきます。
そもそも所得税ってなに?
所得税とは、個人の儲け(所得)に対して課される税金の事です。
この税金は1月1日~12月31日までの1年間に得た所得が対象となり、それを国に納める事となっています。(国税)
所得税の決まり方
所得税が難しい。分かりにくいとされている理由は、 経費や各種控除を計算し、課税所得を確定させる事が大変と思われているからでしょう。
しかし、いくつかのステップを踏めば、誰でも所得税を計算する事ができます。
まずは収入を把握する
まずは1月1日~12月31日までに得た収入を計算します。
ここではまだ収入です。( 収入≠所得)
新入社員の場合は4月からの収入です。
収入が決まったら、経費を差し引き給与所得が決定する
収入の中から、経費として計上した金額を差し引いていきます。
サラリーマンの場合、経費を計上する事はできませんが、スーツ代金や勉強の為の本代などで支出が発生しているかと思います。
これを 給与所得控除額(みなし経費)として計上する事ができます。
サラリーマンの場合、年収に応じで給与所得控除額(みなし経費)が決定していますので、ご確認ください。
他で得た所得を合算する
サラリーマンで毎月得ている給与以外に収入源がある場合は、別途所得を計上し、給与所得と合算する事で、 総所得金額を確定させます。
投資などをしている方は、配当所得や不動産所得、譲渡所得など。
副業をしている方は、事業所得や雑所得などの計上が必要となります。
※他にも利子所得、退職所得、山林所得、一時所得、などがあります。
所得控除を差し引く
所得控除とは、所得にならずに手元から出ていっているお金や、家族を養う事で、多くの費用を要する方に向け、税金を安くする為の制度です。
所得控除には、以下の種類があります。
雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業共済掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄附金控除、障害者控除、扶養控除、勤労学生控除、配偶者控除、配偶者特別控除、基礎控除、寡婦控除(寡夫控除)
課税所得金額に税率を掛ける
この制度は、所得が多い人ほど税率が大きくなる制度です。
以下に税率を一覧で掲載しています。
このように所得税は順を追って考えるとさほど難しい計算では無いのです。
サラリーマンの場合は、経費を計上できない分、所得税に関してはお得を取りにくい職業です。
しかし、だからといって何もしないと税金を多く支払う必要がある為、しっかりと確認し、 適正な額の税金を納めるようにしましょう。
所得税を確定させる方法
次にこの所得税を確定させる方法を2つご紹介します。
それが年末調整と、確定申告です。
これらの違いはいったい何なのかを解説します。
年末調整
年末調整とは、 サラリーマンの所得税を決める制度で、所得税の計算を会社が行います。
サラリーマンというのは、毎月の給料が決まっている為、1月~12月の収入が見込めます。
その為、 源泉徴収といって、会社が国に代わって所得税を給料から先取りで天引きしているのです。
そして年間の所得が確定する12月に 所得税の調整を行うのが年末調整です。
確定申告
確定申告とは、フリーランスなどの個人事業主が、昨年の所得を計算し所得税を確定させるものです。
ただし サラリーマンであっても年末調整で所得税が決定しない場合は、各自で確定申告が必要となります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は所得税の仕組みと、年末調整、確定申告の解説をさせて頂きました。
所得税は各計算が分かりにくいと言われていますが、順を追って考えると分かりやすいです。
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総収入 - 給与所得控除(みなし経費) = 給与所得金額
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給与所得金額 + その他の所得 = 総所得金額
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総所得金額 - 各種の所得控除 = 課税所得金額
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課税所得金額 × 税率 - 控除額 = 所得税
サラリーマンの場合は、経費が計上できない分、所得税に関しては不利になりやすいです。
しかし、地震保険や、生命保険など所得控除を受ける事ができる制度をうまく利用し、自分が支払うべき所得税をしっかり把握していくのも、手元の資金を残す大切な取り組みです。
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毎年分からない。
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会社にお任せ。
こんな事で終わらせるのではなく、今一度、 自分の所得税を見直してみてはいかがですか。
次回は、サラリーマンでも確定申告が必要なパターンを具体的に紹介していきます。
どうぞ楽しみにしていて下さいね。
サラリーマンでも確定申告が必要な場合は?よくある6つのパターンを紹介 - サラリーマンこーへいのマネー計画
あなたの人生をより豊かに。
それでは、こーへいでした。